おらが町のうまい米‼ 千葉県央のブランド米 “坂下米” 2021年5月10日2021年5月20日 taiyofarm 薫風の田植え風景 ~秋の豊作に願いを込めて~ 燕が忙しく飛び交い、蛙たちの鳴き声が響く4月下旬。千葉県央に位置する長生郡長柄町の立鳥(たつとり)地区にある水田では、私たちながら太陽ファームがブランド米としてお届けしている坂下米(さかしたまい)の田植え作業が行われていました。 水面に反射する日差しが眩しい。マーカーを頼りに真っすぐ進めるのは熟練のなせる技! 初夏の日差しと、爽やかなそよ風につつまれた田んぼには水が貼られ、そこに農機で次々に植えられる青々とした苗。 苗の品種はコシヒカリです。 生産者の方々は、忙しそうな中にも秋には立派な稲に育ち美味しいお米が獲れますようにと、願いを込めて一生懸命作業されている様子でした。 ここで坂下米を育てている水上(みずがみ)第2営農組合の伊藤吉和さんに、坂下米について詳しく伺ってみました。 「昨年(2020年)産直広場太陽には120俵ほど出荷したが今春には完売してしまったので、今年は150俵を出荷できるように頑張ります!」と意気込む組合長の伊藤さん。昨年の同組合の坂下米収穫量は全体で約1000俵ほどあったそうです。 坂下米の名前の由来をお聞きすると伊藤さんは「坂の下で獲れるからだよ。この辺りは北側が台地で高く南側が低い土地で南に下りる坂がいくつもある。鼠坂とかね。低い南側の谷津田を土地の人たちは坂の下と呼んでいた。そこで獲れるから米だから坂下米ってわけ。」と教えてくれました。 また伊藤さんは「ここの土は粘土質で肥料がなくても育つほど肥沃だけど、たくさん作るにはやはり肥料をやらなくちゃならない。だけど多肥料栽培には不向きな土地で肥料持ちが悪いから獲れる量が少ないのがちょっとね…他の地域では一反歩10俵というのもあるが、ここでは獲れても9俵弱が限界」と生産の難しさを語ってくれました。 そんな坂下米を育む水は外房に注ぐ一宮川上流のきれいな清水。そして緩やかな山が連なる中房総独特の地形による昼夜の寒暖差の影響もあって、食味は甘く粘りがある食感が特徴と教えてくれました。 今年の苗はなかなかの出来だそう。 頑張るぞォ~! 新米 楽しみにしててね‼ 田んぼでエサをさがすサギ。中房総地域には豊かな自然が残っている。 坂下米の炊き立てを口いっぱいに頬張り、米のモッチリした噛み応えを思い浮かべると…思わずよだれが出そうです。 新米としてお店に並ぶのは8月下旬から、秋に皆さんにお届けできるのを楽しみにしています。